…Oshoの「大空の歌」
この本にある瞑想を通じて、あなたは 観照とは何か を発見するでしょう。
師の臨在のもとで坐っていると、観照は ごく自然に起こりはじめます。
ただ坐り、聴き、感じ、内なる静寂とともに、起こっている あらゆるものを見守る瞬間が生まれます。
この静寂は、からっぽの広い青空のようでありながら、しかも 生とともに脈動しています。
和尚の家は 大空であり、まさに彼の存在そのものが静寂です。
彼の言葉は ハートの深みに やさしく触れます。
彼の歌は 一点のくもりもない 大空の歌です。
あなたの 内なる本性は
内なる大空に ほかならない
雲は 来ては去り
惑星は 生まれては死に
星々は 現れては消え去る
しかし、あなたの 内なる大空は同じまま-------
触れられず、くもることもなく、傷つくこともない
われらは、その内なる空を〈観照者〉と呼ぶ
それが 瞑想のゴールだ
内側に入り、内なる青空を楽しみなさい
しかし、覚えておくことだ
あなたが 見ることのできる対象は 何であれ
それは、あなたではない
思考を 見ることができる
それなら、あなたは 思考ではない
感情を 見ることができる
それなら、あなたは 感情ではない
夢、欲望、記憶、想像、投影を 見ることはできる
それなら、あなたは そういうものではない
見られるもの すべてを消し去ってゆきなさい
そうすれば、いつの日か、とてつもない瞬間が起こる
人生において もっとも意義深い瞬間
拒絶されるべきものが 何も残されていない瞬間が-------
「見られるもの」すべてが消え失せ、「見る者」しかいない
その「見る者」こそが 内なる青空、虚空だ
それを知ることは 怖れががなくなること
それを知ることは 愛にみちていること
それを知ることは 神であること、不死であることだ
この本によって、あなたは 自分自身の内なる青空を体験するよう招待されています。
(meditation.the first and last freedom 1988.スワミ・デヴァ・マジュヌ訳者 1993.) pp.27-29