OSHOuraraka0440のブログ

「 見 と 観 (五輪の書) 」…ものごとを 部分的に見るのは、6.3.3 で教わった・・・全体的に 観る眼を 培うのは、自分への “宿題” だ・・・。

…『今 ここ』とは ・・・悟りのシンクロニシティより引用 ①

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(pp.339~343)
◎・・・この瞬間にいながら、目標を持って生きるとはどういうことか・・・


 よく誤解しがちなことがあります。
それは 一時の衝動に従うことが、その瞬間にいることだ と考えることです。

ですから、前もって計画すると、“今ここ”にいることの 妨げになると思うのです。

これは 私たちが 何度も受けた質問です。
「目標を持ちながら、どうして この瞬間にいられるのですか?」
「目標を立てる ということは、未来にいることではないのですか?」

これは、とても重要な質問です。
というのも、目標とは、未来において手に入れようとしたり行おうとするものなのですが、同時に この瞬間にいたいとも 思っているのですから・・・・・・


私たちを例にとると、計画を立て、目標を設定することは必要です。
セミナーやトレーニングを行うためには、早くから 時間と場所をアレンジし、チケットを購入し、旅の準備をしなければなりません。

この本を書くというようなプロジェクトを成功させるには、どのような結果を望んでいるのかを検討し、行わなければならない課題をリストにし、実際に取るべき行動の手順を見つけ出し、綿密なスケジュールも立てなければなりません。
計画を補助するツールは たくさん市販されていて、私たちも役立てています。
しかし、だからといって、このようなことをするときには “今ここ”に いられない ということでしょうか?


 意外に感じるかもしれませんが、この瞬間にいることは、時間とは つながっていません。

この瞬間にいることは 内側の状態で、中心に つながっているときに 自然に起こるものなのです。


 私たちは 表面では、時間の世界に住んでいます。
この部分では 日々の行為や所有というあり方に浸っています。

目標は 生きることの一部です。
目標は 動きや方向性を生み出すのに 有益な道具であり、目標によって エネルギーが集中します。

目標を 設定しなければ…この瞬間にいることができるか というと、そういうわけではありません。
逆に 活力が湧かなくなってしまいかねません。

目標は、例えば スーパーに行くとか、洗濯をするとかのように 何かしなければならないことに ついてのものかもしれません。
目標はまた、近い将来、あるいは遠い将来について きちんと処理していく必要があることに 関するものかもしれません。
例えば、自動車の ローンを支払ったり、休暇を取って 旅行したり、新しい職についたり ということです。

目標は 広範囲にわたることもあり、例えば 自分の内側の 本質を発見するとか、もっと 中心に定まっていられるようになりたい、また 出来る限り環境を守るようにする、といったことなどもあるでしょう。


 この瞬間にいることで、あなたは 中心につながります。

中心では、あなたは “無時間性”を 生きます。
時間は存在せず、永遠に “今” なのです。

中心では、あなたは ただ存在していて、目標は ありません。

 することもなく、行くところもなく、たどり着く場所も ありません。

目標を 設定しながらも、同時に 中心において この瞬間にいることができるのは、両方の次元、つまり 表面と中心、時間と無時間、行為と実存(being)の 両方に 同時に気づくときです。

 すると 気づきが大きくなり、全体像を見ることができます。
表面で 未来の目標を見ながら、内側では中心に定まっていると、この瞬間にいながらも 同時に 生の流れに乗ることができます。


目標を達成することで、充足感や 人生の意味を感じようとしても うまくいきません。

 充足は “今ここ” にあるのです。

充足は 生の脈動のなかにあるのであり、自分の 本質や中心につながり、同時に 生のリズムに従って動くときに 起こるのです。


 ときどき 休息を入れましょう。
そして 目標がない というのは どんなものか考えてみましょう。

 内側で 目標がない場所、自分の そのままで完成している場所を 見つけましょう。


 それから時間をとって、目標に チューニングを合わせます。
目標を持つことで生まれる 生き生きとした感じ、集中、動きを感じます。

目標が ありながら、同時に この瞬間にすでに充足しているのを感じることが、どのように活力を与えてくれるのか 感じましょう。


 目標を設定しながらも 中心につながるためには、2つ目の「エッセンス(本質)の鍵」を使います。

「自分にとって 何が大切だろう?」
という質問や、補助的質問である、
「これは 私に 何を与えてくれるだろう?」
を使いましょう。

 目標に向かって 歩みを進める前に、これらの質問をすることで、目標と本質が つながります。

 本質は 中心に近いので、このことから この瞬間に連れ戻されます。
瞬間に中心を置くと、より深い 直感的知性と知覚につながり、明晰さと理解を伴って 目標を見ることができるようになります。

 目標が自分にとって 大切なものを反映していないときや、異なった理由によって 目標を調整する必要があるとき、それに 気づくことができます。

そして 気づきを深めながら、また 特定の結果に 執着することなく、前進することができます。


 もうひとつ、この瞬間に戻るために 役立つのは、
目標達成までの 過程に 価値を置くことです。

「旅」に 目標地点と同じだけの 価値を置くことです。

そうなると、人生は 海に向かって流れる川のようになります。
その過程には 色々な冒険があります。

あなたは 現在の瞬間にいて冒険を楽しみ、それが 次の展開を生み出します。

…②へ、つづく

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(悟りのシンクロニシティ 2013.市場義人 訳者)pp.339-343