OSHOuraraka0440のブログ

「 見 と 観 (五輪の書) 」…ものごとを 部分的に見るのは、6.3.3 で教わった・・・全体的に 観る眼を 培うのは、自分への “宿題” だ・・・。

第1章「ハート瞑想の実践」(1)

f:id:OSHOuraraka0440:20150723092725j:plain
pp.59~64

◎・・・さあ、実際に あなたの内側にある宝探しを始めましょう!

 人は誰でも、生きていて「満足を得たい」と思っているでしょう。
しかし、どのように生きれば 本当に満足できるのか、おわかりでしょうか?

 頭に浮かんだことを やみくもに試してみても、心からの満足が 得られるとは限りません。
満足な生き方がしたいなら、その秘訣は「内なる本質と より深くつながること」なのですが、その具体的な方法を知る人は、意外なほどに少ないものです。


 内なる本質に つながると、何をすれば自分が満足でき、幸せになれるのか、それを見通す ビジョンが開かれ、はっきりと わかるようになります。
また内なる本質に触れていると、内側にある宝物が たくさん見つかります。

 宝物とは、あなた自身の 強みや才能のことで、それを使うと自分にとって 重要なものを手に入れるためのステップを、とても軽やかに踏んでいけるようになります。

 内なる本質を 発見するプロセスは、まるで「宝探し」のようです。
ただ違うのは、この宝は 隠されているのではなく、ただ “忘れられている” のです。

宝物は 目の前にあります。

今も あなたの内側にあり、あなたそのものなのですから!


 もし、あなたが ご自身の内なる本質に 気づいていないなら、それは、多くの場合、お金や 地位、世間体といった外側のものばかりに 気をとられてきたからかもしれません。

内なる本質に触れるためには、内側を感じ、内側に 耳を傾け、内側を見る必要があります。
そして自分が 何者なのか、認識する必要があるのです。

 では、どうしたら 自分の内側を 感じられようになるのでしょうか・・・。

この章では、それが 簡単なエクササイズを通して身につくことを、ぜひ実感していただきたいと思います。



◎・・・ ハートこそが「内側への入り口」・・・人生に影響を与える気づきの世界へ


 それでは いよいよ、具体的なレッスンへと入っていきたいと思います。

最初に知っていただきたいのは、自分の内側への「入り口」についてです。

 じつは、五感を開き「気づき」を増すのに、とても簡単な方法があります。
それは、「ハート」という入り口を通ることです。

 様々な文化には、それぞれ 心やハートと呼ばれている場所があります。
それは、胸の中央あたりにある と考えられている場合が多いのでが、そこに触れると なぜか落ち着き、人にも 自分にも 思いやりを 感じられるようになるものです。

 現代は情報社会であり、教育も知識偏重で 頭脳が重視されていますが、すべての人には 思いやり、やさしさ、愛 などを 感じられる場所、すなわち「心 (ハート)」が あることを否定する人は いないでしょう。

ハートは このように内側にある やわらかな場所で、事実、そのような “質” を持っているのですが、じつは それよりずっと大きな役割を 担っている存在でもあります。


 ハートは 人の中で不可欠な部分で、人生の あらゆる側面に 直接的な影響力をも持ち得るのです。

 ハートに触れると、何か広がりを 感じて、くつろぎや 平穏が生まれます。

ハートに触れると、この瞬間に 戻り、我に返ったように感じます。

 例えば、びっくりするような 出来事が起きたとき、思わず胸の中央に 手を置いた経験が あるかもしれませんが、これは 落ち着きを取り戻すために 無意識のうちに行ってしまう動作であり、私たちの 内なる知性がハートの質をよく知っている 何よりの証拠です。

 一方、頭で考えることを「マインド」と呼びますが、マインドばかりを 優先していると、とかく考え事の中に我を忘れてしまう傾向があるのに対して、ハートを優先させていくと、自分が “今ここ” にいることに はっきりと気づけるようになります。
そして、本当の自分自身に触れ、内側にある 直感的でクリエイティブな知性と つながることができるのです。

 このように ハートは 論理的的な思考や マインドでは把握できない感性の部分を つかさどっています。

直感や感性は 論理的思考では把握できないけれど なんとなくわかる、といった理解のしかたや、あるいは「Aha!(アハ!)体験」のように、閃きとして 一瞬でものごとを把握することができます。

 ハートが あると、自分を受け入れ、理解することが楽になりますが、それは「ハートが 裁かない」からです。

ハートは 愛をもたらし、愛は あるがままを受け入れ、包容します。

 ハートを通すことで、感性が高まり、知覚が明晰になり、油断のない 目覚めた感覚が高まります。

自分についても、自分の才能についても、ずっと深く 見ることができ、内なる強みに つながることができます。

ハートは 共感や 慈しみの源泉であり、ハートから関わることで 相手を 本質的に見ることができ、深く知ることができるようになります。


 ちなみに、今 お話しているハートは、肉体の心臓のことではありません。
ハートとは、インドの ヨガの伝統でも認められている 胸の真ん中に位置する アナハタチャクラ「ハートセンター」のことです。
人間なら 誰でも内側に持っている、たくさんの 素晴らしい特質の源泉です。

肉体的な意味での 心臓と区別するために、「スピリチュアルハート」と呼ぶこともあります。


 自分のハートを感じることは、この瞬間にもできます。

ただ胸の真ん中に手を触れて 休めるだけでよいのです。
そうしながら、この本を 読み進めていても構いません。

ハートは あなたを “今ここ” に 連れてきてくれます。

 あるいは、今少しだけ 本から目を離し、あなたの手を 胸に当てて見ましょう。
目を 閉じてみてもいいでしょう。

そして、胸の上に休めている 自分の手を 感じてみましょう。
まわりで聞こえる音に 耳を傾けましょう。
呼吸の やさしいリズムと 身体に感じている色々な感覚を 感じてみます。

 ハートを感じていると、意識できる領域が広くなり、この瞬間に感じているもの、聞こえているもの、見ているものを すべて含むようになるのがわかるでしょう。

 さあ、もう一度目を開け、本の続きを読んでください。
読み進めながらも、同時に 呼吸や身体の感覚を 感じてみると、今 この瞬間へと自分が戻ってくる 手助けになることがわかるでしょう。
身体は “今ここ” に 存在するからです。


◎・・・「今この瞬間にいる」ためには、ハートが大きな助けになる

「今ここにいる(be here-now)」や「この瞬間にいる(be in the moment)」など という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
これらの言葉は 実のところ、何を表しているのでしょう?

…(2)に つづく・・・

(悟りのシンクロニシティ 2013.市場義人 訳者)pp.59-64

f:id:OSHOuraraka0440:20150724175601j:plain
f:id:OSHOuraraka0440:20150724175824j:plain