OSHOuraraka0440のブログ

「 見 と 観 (五輪の書) 」…ものごとを 部分的に見るのは、6.3.3 で教わった・・・全体的に 観る眼を 培うのは、自分への “宿題” だ・・・。

…本当の あなたを発見するための針路図 ② pp.34~39

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pp.34-39

◎・・・『意識の多重構造マップ』を理解する・・・内側に眠る秘宝の数々


 それでは、いよいよ本当のあなたを発見するための地図である「意識の多重構造マップ(コンシャスネスマップ)」を 詳しく見ていくことにしましょう。

これは あなたの内側にあって、今は まだ隠されている たくさんの宝物を見つけるための重要な地図です。

 この地図を 使いこなすためには、人間という存在は「多重構造」で できているという真実について、より深く理解する必要があります。

 前ページの 図にあるように、一番外側のサークルは 一般的に私たちが 日常生活で 最も容易に気づいているものであり、気づきが 成長するにつれ、私たちは より深い内側のサークルにあるものも 知覚できるようになっていきます。



※ 一番外側のサークルの層 ☆~身体、思考、パーソナリティ~☆

 外側から あなたを見た場合、他の人には あなたの肉体や着ているものが見え、あなたの 言うことが聞こえ、あなたの 行動を見ることができます。

 通常あなたが 何を考えているかは、外側から見ただけでは わかりません。
しかし自分では 自分が考えていることを 容易に意識できるはずです。

 この 一番外側の層は、あなたが最も意識しやすいもので 構成されています。
例えば 身体、行動、観念的思考、パーソナリティ(人格)などが 含まれます。

先にも 少し触れましたが、一般に「思考」というと、内面の深い領域にあるものだと思われがちですが、私たちは、“頭で考えたこと”を「マインド」と呼び、じつは肉体とさして変わらない 表層に位置するものだ と定義しているのです。

もし誰かに あなたの考えを聞かれれば、あなたは容易に 自分の政治的関心や 宗教的信条、その他 人生について自分が持っている考えを 説明できるでしょう。
また 男性あるいは女性であるとは どういうことかとか、どう行動すべきかといった 自分の考えも簡単に話せるでしょう。

これらの思考は、あなたが生まれてから 外側の世界の影響によって 形成されてきたものです。
ですから、こうした観念的思考は「一番外側」に 位置しているものだと理解してください。

 自分の人格も 容易に意識できますから、それもまた あなたの外側のサークルの一部といえます。

 パーソナリティ(人格)という言葉は ギリシャ語の ペルソナから派生しており、これは「仮面」を意味します。
つまり人格とは、あなたが他人に 見せたい方法、例えば、ユーモアのある人、知性のある人、有能な人物といった、他人との関係で 自分がそうだと 考えている姿のことなのです。

人格は「母親」「労働者」「友人」といったふうに、あなたが 演じている役割や あなたが誰といるかによっても 変化します。

 しばしば人格は、私たちの 本当の姿と誤解されます。

禅では、私たちは自分の「本来の顔」を発見するように叱咤激励されますが、それはあなたが 他人に見せる顔は表面上の仮面であり、あなたの 本当の姿ではないことを 暗示しています。

 もしあなたが “本来の自分”を見つけたければ、あなたは より深く 自分の中心へと 入って行かなければなりません。



※ 2番目のサークルの層 ☆~ 感情、フィーリング ~☆

 自分の感情に気づくことは、一番外側の層にある 自分の身体や 人格に気づくよりも 少し難しいかもしれません。
だからこそ 多くの心理学的手法が、人々が自分の感情に気づき、それを感じるのを 助けるために発展したのです。

あなたの気づきが 深まってくると、表面の層のすぐ下にある 2番目のサークル、感情や フィーリングの層に 気づくことができます。

 ときに感情に気づくことは たやすく感じられるかもしれませんが、常に そうではありません。
なかには幼少期のできごとによって受けた 感情的な傷を、無意識のうちに 抑圧している場合もあるでしょう。
そうした場合には、その傷につながる 感情の存在に 気づかないかぎり、その感情は その人の 人生の体験や ものの見方に、知らず知らずのうちに影響を 及ぼし続けてしまいます。


 フィーリングは、感受性、喜び、興奮、情熱などを 感じ取る力を与えてくれます。
フィーリングが あるおかげで、自分や 他者との 深いつながりを経験することができます。

 感じる力が なければ、人生は深みのない、平べったく、退屈なものに思えるでしょう。

行動は 目に見ることができ、考えていることは 比較的自覚しやすいものですが、感情は それらよりも さらに繊細なエネルギーでできているため、すぐには自覚できないことも多いのです。

 ですが感情は、表面の層の下を 川のように絶え間なく流れているものです。

いつでも それに気づくことができるとは限りませんが、感情は 常に存在しているのです。

 感情は自覚されず、表面的には隠されていることも多いものですが、それを 内側で感じるだけのときもあれば、表面に浮上してきて、強烈に表現されることもあります。

 どのように感情を感じ、表現するにしても、それは実生活と 不可分の要素であり、どのように考えるか、何をするか、自分や他者を どのようにとらえるか に大いなる影響を与えています。

 ですから、2番目の感情のサークルに 気づくことが、人生を より豊かなものにしてくれます。

(悟りのシンクロニシティ 2013.市場義人 訳者)pp.34-39

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・・・ ③(※ 3番目のサークルの層 ☆~ 強み、才能 ~☆) に つづく