OSHOuraraka0440のブログ

「 見 と 観 (五輪の書) 」…ものごとを 部分的に見るのは、6.3.3 で教わった・・・全体的に 観る眼を 培うのは、自分への “宿題” だ・・・。

OSHO「ダイヤモンド・スートラ」③

【あるがまま】③

あなたの存在のなかには 多くの鎖がある
何千という糸が お互いにからみ合っている
あなたは 混乱してしまっている
あなたは ゆっくりゆっくり 一本づつ糸をたどり、各々の糸の末端に達しなければならない
ひとたび その末端に達すると、その連鎖は あなたの存在から消える
あなたの 重荷は軽くなる
ゆっくりゆっくり、ある日それが起こる
すべての糸は 消えている
なぜなら、あなたは それらを引き起こしていた原因を すべて見入ったからだ
それらは 結果だった
ある日、すべての原因が見られるとき
あなたが すべてを観察したとき
・・・あなたを翻弄しつづけている マインドのゲームのすべて
 その策略と狡猾さのすべて
 欺瞞と損害のすべてを観察したとき・・・
全マインドが、そこに 一度もなかったかのように、消える


仏陀が マインドについて、生について、実在について語った有名な詩文(スートラ)がある
この詩文は 最も輝かしいもののひとつだ
彼は言う

 心(マインド)を このようなものと みなすがよい
 星 眼の瑕 燈火(ランプ) まぼろし 露の玉 水泡
 夢 稲妻のきらめき 雲・・・

 条件づけられたものを このように見るがよい

マインドは 条件づけされた現象だ
それは さまざまな原因の結果だ
直接的に結果を破壊することはできない
あなたは その原因にまで行かなければならない
枝や葉や 群葉を切るだけでは樹を倒すことはできない
あなたは 根にまで行かなければならない
そして根は 地下に隠されている

あなたのなかの【根】も そうだ
これらのことは 理解されなければならない
仏陀は、あなたの マインドを 星とみなせ、と言う
なぜか?
星は暗闇のなかでしか輝かない
朝がきて太陽が昇るとき、それは消える
あなたのマインドもそうだ
それは 無意識のなかでしか存在できない
意識という太陽が昇るとき、それは消える
ちょうど 星のように・・・

星と闘うのは よしなさい
あなたは それらを破壊することはできない
それらは 何百万とある
もっと意識的になることだ
そうすれば それらは自ずと消えてゆく


眼の瑕・・・
あなたの眼は病んでいて、瑕をもっている
そうなったら あなたは そこにないものを見る
たとえば、二重に見ているかもしれないし、斑紋(パターン)を見ているかもしれない
それは あなたの眼が本来あるべき姿ではないからだ
もし 肝臓がよくなければ、眼は そこにないものを見はじめる
弱い肝臓・・・そして、眼は空中に さまざまな斑紋を見る
泡、しま柄紋様、斑紋・・・

それらは 実際には そこにない
それらは 眼自体によって引き起こされたものだ
あなたは それらと闘うことはできない、それらを破壊することはできない
なぜなら それらは実在しないからだ
必要なことは ただ医者のところへ行かなければならない ということだけだ
あなたの眼は治療を必要としている
あなたの眼は癒されることを必要としている
仏陀はよく言っていた
「私は哲学者ではない、医者だ
 私は おまえたちに教義を与えるのではなく、おまえたちを癒すのだ
 私は おまえたちに理論を与えるのではなく、ただ薬を与える
 私は 光が何であるかについて語りはしない
 ただ、おまえたち自身が それを見ることができるように
 おまえたちの 眼を開くのを助けるだけだ」

盲人は 光や色や 虹の定義づけによっては助けられない
唯一可能な助けは 彼の眼を回復させるということだ

耳の聴こえない人に 音楽とは何かは説明できない
耳が聴こえるようになってはじめて彼は知る
体験が 唯一の説明だ

…④につづく・・・


(ダイヤモンド・スートラ 1979.スワミ・アナンド・ヴィラーゴ訳者 1985)pp.681-686