OSHOuraraka0440のブログ

「 見 と 観 (五輪の書) 」…ものごとを 部分的に見るのは、6.3.3 で教わった・・・全体的に 観る眼を 培うのは、自分への “宿題” だ・・・。

OSHO「ダイヤモンド・スートラ」④

【あるがまま】④

第三に、仏陀は マインドを燈火(ランプ)として考えよ と言う
なぜランプとしてなのか?
ランプは その中の油が続いているあいだだけ燃える
ひとたび油が尽きると、炎は消える
マインドも そうだ
そして【油】は欲望だ
マインドのなかに欲望があるうちは、マインドは 生きながらえる
炎を相手に 闘わないことだ
その上に燃料を注ぎつづけないことだ
欲望が その燃料だ

欲望の意味は こうだ
あるがままのもの・・・あなたは それには満足せず、何かほかのものを求める
あなたは 如性のなかに生きていない
それが 欲望の意味するものだ

欲望とは、あなたが物事を 現状とはちがったものにしたい ということだ
あなたは物事に 今のような在り方であってほしくない
あなたは 自分自身の観念をもっている
あなたは 個人的な夢想を 現実の上に押しつけている
あるがままの現実では満足しないで、自分の胸の欲望に従って それを変えたいのだ
そうなったら、マインドは残る
マインドが存在するのは、あなたが 現実に満足していないからだ

大勢の人々が 私のところへ来て「どうやって思考を止めるのですか」と訊ねる
彼らは 思考をじかに止めることを望んでいる
それは できない
思考は 欲望が存在するがゆえに存在する
欲望を理解し、欲望を落とさないかぎり、思考を落とすことはできない
というのも 思考は 副産物だからだ

まず、欲望が入ってくる
あなたは 美しい車が通り過ぎてゆくのを見る
すると、欲望が湧き上がる
仏陀は「車、車、と言いなさい」と言う
それで おしまいだ
自分のなかに欲望が湧き上がったら、また「欲望、欲望」と言いなさい
そして 終わりにしなさい

しかし、あなたは 美しい車を見た
そして 夢が、欲望が あなたを乗っ取る
そこで、たくさんの思考が湧き上がる
「どうやったら この車を買うやりくりができるだろう
 私の家を売るべきか、銀行へ行くべきか?
 合法的 あるいは非合法的に、もっと金をかせぐべきか?
 いったい どうすればいいのだろう?
 私は、この車を、ものにしなければならないのだ」
さて、どうやって思考を止められる?

ある政治家が よく私のところへやって来た
彼は 思考を止めたかった
彼は 瞑想をしたかった

私は言った
「まず、あなたの政治を落としなさい
 さもなければ 思考を止めることはできない
 あなたは 実に野心的だ」

はじめ彼は 風致都市計画の主任だった
彼は 非常に野心的で、大臣代理になった
が、また野心を出して大臣になった
今度は 首相になろうとしていたところだ
彼は こう言った
「お言葉ですが、私が来た目的は ただこれだけです
 あなたが、私が緊張をほぐし、瞑想するのを手伝ってくれたら
 私はもっと闘うことができますし、競争相手に善戦できるでしょう
 それなのに 政治を落とせですって?
 それは私にはできません」

しかし、欲望を落とさないとしたら
どうやって思考を 止めることができよう?
思考は ひとつの助けとしてやってくる
あなたは 首相になりたい
マインドは 長々とお喋りしはじめる
マインドは言う
「さて、事態を、いかにしてそれが管理されるべきかを、よく見なければならない」
さあ、千と一つの問題が解決されなければならない
そうして はじめて あなたの欲望は満たされる

思考することは、欲望が自らを満たすための手段だ
あなたは 思考を 直接止めることはできない


仏陀は、欲望とはランプの油のようなものだ と言う
もう油がなくなったら、その炎は ひとりでに消える

…⑤に つづく・・・

(ダイヤモンド・スートラ 1979.スワミ・アナンド・ヴィラーゴ訳者)pp.686-691